【コラム】人間関係をハッキングするボイスフィッシングの進化=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.30 14:49
最近は金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表を真似たボイスフィッシング詐欺が発生した。金代表は「私と声が似た人が主に女性に電話をかけ、それらしき内容でお金を要求し、送金した方が数人いた」と述べながら注意を促した。ボイスフィッシングが与党代表を偽装するほど大胆になっているのだ。
ボイスフィッシングは人間関係を利用した社会工学(Social Engineering)ハッキング手法を使い、さらに精巧に進化している。ソーシャルネットワークサービス(SNS)に散在する人脈・趣味・動静など個人情報を盗めば、いくらでも犯行の対象をだますことができるボイスフィッシングが可能だ。コンピューターネットワークではなく人間関係をハッキングするのだ。人脈を重視する韓国人はこのような手法に特に脆弱だ。このままでは実際に対面しなければお互い信じることができない不信感が広まり、正常な人間関係まで崩壊しないか懸念されるほどだ。