<サッカー>“泣き虫”鄭大世「私が泣けばチームとファンが笑う」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.09 11:01
鄭大世は今年のシーズンを控えて水原に入団してからいろいろと変わった経験をした。最も興味深いのは自分に向けられる人々の積極的な関心だった。「どこに行っても人々が私を見つけ先に手を差し出しました。単純にあいさつを交わすのを超え、『がんばりなさい』『早くゴールを入れなさい』という激励を忘れませんでした」。彼が最近体験したことだ。「知人たちとビールを飲んだ後で宿舎に戻るため代行運転を利用する機会があったが、その運転手が『鄭大世氏のように有名で立派なスポーツ選手が酒を飲んでも良いのか。これからはサッカーだけに専念しなさい』と叱られました」。ぎこちなく笑ったが、親しい人でなければできるだけ忠告や助言を慎む日本文化の中で育った彼には慣れておらず当惑する経験だったという。
時間が過ぎ鄭大世はその運転手の気持ちを理解することになったという。「私に対する積極的な関心は韓国の方が私を異邦人と思わないという証拠だということを悟りました。韓国人特有の情。その日以後私は忠告でも助言でもすべてありがたく受け止め、行動をより一層慎重にしようとしています」。