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【噴水台】平壌の赤いじゅうたん集団

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.04 15:18
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出版予定の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英国北朝鮮公使の『3階書記室の暗号』を出版前に見る機会に恵まれた。ここにはガールズグループRed Velvet(レッドベルベット)ら韓国の北朝鮮訪問公演団と相まって、興味深いエピソードが登場する。金正恩(キム・ジョンウン)の実兄・金正哲(キム・ジョンチョル)のロンドン直観(直接観覧)の写真で世界的に話題になったエリック・クラプトンの公演と金正恩にバースデーソングを歌った「コートの悪童」デニス・ロッドマンの平壌(ピョンヤン)訪問のことだ。

太永浩は英国駐在時代の2007年、金正日(キム・ジョンイル)からエリック・クラプトンの平壌公演を推進するよう指示を受ける。エリック・クラプトンの大ファンである息子・正哲がねだったのか、金正日は公演成功に執拗にこだわっていたという。「代理人が100万ユーロ(現レートで1億3000万円)の先払いを要求した」と報告すると、すぐに承認が降りた。ところがしばらく経ってから「北朝鮮の人権状況が良くないため平壌に行くことはできない」という返事があり、エリック・クラプトンは、結局、平壌に行かなかった。金正哲は仕方なく、金正日死後の2015年5月にロンドン公演のチケットを買って自ら出向くほかなかった。

 
金正恩が大ファンだという、奇行と悪行で有名な米NBAバスケットボールスター、ロッドマンの訪朝にまつわる話もある。全世界を驚かせた叔母の夫・張成沢(チャン・ソンテク)の恐ろしい粛清事件の翌年である2014年12月、太永浩は平壌から緊急連絡を受ける。英国ドキュメンタリー製作会社からロッドマン訪朝を扱った映画の1次編集フィルムを入手して平壌に送れとの要請だった。ロッドマンが平壌に出入りしているのは知っていたが、北朝鮮がこれを宣伝しようと映画製作まで合意していた事実はこの時初めて知ったという。編集フィルムを送った後、事故が起きた。映画の冒頭に張成沢処刑の写真が一枚入っていたのだ。平壌からは「ロッドマンの訪朝は金正恩の対外的権威に関連したものだから、張成沢の写真をとにかく外せ」とし「脅迫などすべての手段と方法を総動員せよ」との命令が来た。だが、映画会社は要求を聞き入れなかった。2013年2月、3回目の核実験などで全世界的に否定的な世論が噴出していた時期に、ロッドマンと笑顔で抱擁する姿で開放的な指導者というイメージを演出し、否定的な世論を薄めようとしていた金正恩バスケットボール外交の顛末だ。

では今度はRed Velvetの話だ。

「握手までできるとは思わなかったので、とてもとても光栄でした」。Red Velvetのあるメンバーは金正恩と握手した後、ある放送のインタビューでこのように話した。せっかくの南北和解ムードの中で無事に終了した公演にあれこれケチを付けるつもりはない。だが、異母兄弟の金正男(キム・ジョンナム)を他国の空港の真ん中で毒殺し、自分の国に旅行でやって来た平凡な大学生オットー・ワームビアさんを17カ月間にわたって抑留したあげく死に至らしめた人権蹂躪(じゅうりん)国の3代世襲独裁者とたった1回の握手に浮かれて「とてもとても光栄」などと騒ぐのは別の問題だ。招待を受けた国の指導者の前で礼儀を守ることを越え、彼を宣伝する格好になってしまったということだ。

一部は「金正恩がロヴ(Red Velvetファンクラブ)になった」とか「平壌のK-POPンベージョンが始まった」とか言って得意げだ。だが、金正恩がロッドマンを利用したように、「赤いじゅうたん集団」(SNSで出回っているRed Velvetの北朝鮮式表現)を利用したのではないかと思いで、後味が良くない。人権を問題にして巨額の公演を断ったエリック・クラプトンにはなれないまでも、独裁者の歓待で金正恩を「良い人」と話して全世界から嘲笑されたデニス・ロッドマンにはならないでほしいものだ。

アン・ヘリ/論説委員

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