ＶＣＲ画面には米国ドラマ『ハウス・オブ・カード』で大統領を演じた俳優ケビン・スペイシーからの祝賀メッセージが登場した。彼は「運が良ければみなさんはホワイトハウスにいる私を見に来られる米国行き航空券を得られるだろう」としアリババで販売する米国行き航空券を広報した。１０日にアリババの公式ウェイボーには「国務があり行くことができず申し訳ない」という内容の李克強首相の手紙も紹介された。馬雲は光棍節前夜祭に李首相を招いた。馬会長はこの日指で「９」の字を示し満足感を表した。この日の売上額が９００億元に達するという示唆だ。昨年の売り上げ５７１億元より５７％増えた数値だ。

光棍節にアリババのオンライン売り上げが毎年爆発的な成長をする理由は何か。専門家らはまず昨年末現在で７億人に達する中国のネットユーザーを挙げる。このうち５億人が携帯電話でインターネットに接続しショッピングをするモバイル族だ。この日のモバイル取り引きは全取引量の７２％を占めた。光棍節にショッピングを楽しむ外国人も急増する傾向にある。実際に１８０カ国・地域の顧客が商品を購入した。

秒単位で天文学的な取り引きを可能にしたアリババの技術力も無視することはできない。アリババの張勇最高経営責任者（ＣＥＯ）は「昨年より５０％多い毎秒１２万件の取り引きが成立できるよう技術開発に成功したのが爆発的な売り上げを記録するのに核心的役割をした」と話した。

◇光棍節（独身者の日）＝中国の独身者の日である１１月１１日で、中国版ブラックフライデー。光棍は中国語で独身男性を意味する。１の字が恋人がおらず孤独に立っている独身男性と形が似ていることから作られた。１９９３年に南京大学で学生らが１１月１１日を恋人のいない学生のための日と記念したのが始まりだ。アリババが２００９年に光棍節に独身者割引行事を行って始まり中国最大のオンラインショッピングイベントになった。


世界を揺るがしたアリババのセールイベント…韓国企業も「光棍節特需」を享受（１）