【取材日記】読者はまだ「盗作の真実」を望んでいる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.25 10:04
16日、小説家イ・ウンジュン氏の問題提起で始まった小説家・申京淑(シン・ギョンスク)氏の日本の小説の盗作議論が1つの峠を越えるようだ。10日に満たない短い期間だったが、文学の読者らは、いや韓国社会は本当に多くのことを見聞きして感じた。まず数多くの言葉の「饗宴」があった。後世に記録として残すならば、やはり第1位の候補は申氏だ。彼女は23日付新聞のインタビューで「盗作という問題提起をするのは正しいという気がした」「いくら記憶をたどってみても(日本の作家・三島由紀夫の)『憂国』を読んだ記憶は出てこないけれども、もはや私も私の記憶を信じられない状況になった」といった釈然としない釈明で再び公憤を買った。
激動の1970~80年代を切り抜けながら民主化運動の1つの軸として韓国社会の良心的な声を自任してきた出版社チャンビの境遇も気の毒になった。危機対応能力がこの程度しかなかったというのは2番目として、本をたくさん売ってくれるスター作家に振り回されるような姿を見せた。