【社説】サムスンとハンファの自律ビッグディール…選択と集中は時代の流れ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.27 13:25
サムスングループが石油化学と防衛産業分野の系列会社4社をハンファグループに売却する。「選択と集中」を通じグローバル競争力を確保しようとする布石とみられる。今回の事業再編は売却代金が1兆9000億ウォンと通貨危機以降で最大規模という点、韓国政府や金融機関の圧迫ではなく両グループの自律的な判断という点、そしてグループ内部で事業部を統廃合する消極的な構造調整から抜け出し果敢に外部に売却した点などで際立って見える。韓国の産業史に残るだけのできごとだ。
今回売却する系列会社は非主力事業だった。サムスンは主力である電機電子部門が世界市場で追い上げられる厳しい状況だ。競争相手がアップルなど世界の超一流企業であるだけに「グローバル1位」を期待しにくい分野からは手を引くなどグループのポートフォリオを再構成するのは避けられない選択とみられる。
これに比べ化学と防衛産業が主力であるハンファとしてはスケールメリットの確保が重要だ。ハンファは今回の買収合併を通じ防衛産業部門の売り上げ2兆6000億ウォンと韓国1位に上がる。化学部門も石油精製から石油化学までグローバル水準の競争力を備えることになる。ハンファが今回のビッグディールを通じ1982年に漢陽化学(現ハンファケミカル)買収、2002年の大韓生命(現ハンファ生命)買収に続き再度成功的な買収合併のDNAを継続するのか注目される。