韓国外交部長官、国連で「金正恩処罰」を求める
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.28 10:17
韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が27日(現地時間)、ジュネーブの国連人権理事会で金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長をねらって「人権侵害者を処罰するべきだ」と述べた。国際刑事裁判所(ICC)への回付についても言及した。
尹長官は国連人権理事会高位級会議の基調演説で、神経作用剤VXを使った金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺事件を「北朝鮮が加盟しているさまざまな国際人権規範の深刻な違反」と規定した。その後、「北朝鮮の深刻な人権状況が国際平和と安保を脅かさないように、国際社会は北朝鮮指導層を含めた人権侵害者に対する不処罰慣行(impunity)を今こそ終息させるべき時」と強調した。尹長官は、1983年ミャンマーのラングーン事件、1987年大韓航空機爆破事件などを取り上げ、「北朝鮮は過去にも目を覆うような犯罪を何度も犯した前歴がある」とした。
尹長官は「これからは国際社会が北朝鮮人権侵害者に対し、責任を問うこと(accountability)に集中するべき時」と主張した。さらに「国際社会は国連総会と人権理事会決議の勧告とともに、北朝鮮人権状況をICCに回付することによって、人権侵害加害者が責任を負うようにするべきだ」と指摘した。