韓国野党議員の「朴正熙暗殺」議論…青瓦台「大統領テロ扇動」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.10 17:41
民主党のヤン・スンジョ最高委員が9日、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領殺害事件を取り上げて朴槿恵(パク・クネ)大統領がそのような前てつを踏みかねないと主張して与党の強力な反発を買った。民主党チャン・ハナ議員が8日、朴槿恵大統領の下野を要求して論争を起こした翌日のことだ。
ヤン最高委員はこの日、党最高委員会議で「朴正熙元大統領は中央情報部を武器に、公安統治と維新統治を行ったが、自ら作った武器によって暗殺されることは予想できなかった」としながら「朴槿恵大統領は新公安統治と新維新政治で、朴正熙元大統領の前轍を踏みかねないという国民の警告をかみしめなければいけない」と主張した。「朴槿恵大統領は朴正熙元大統領の教訓を他山の石としなければならない」ともした。
これに対し青瓦台(チョンワデ、大統領府)の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)広報首席は記者会見で「大統領が暗殺の前てつを踏みかねないと言ったのは言葉の殺人であり、綱紀びん乱で民主主義に対する挑戦」としながら「朴槿恵大統領に対する危害を扇動・助長する恐ろしいテロ」と批判した。李首席は「朴槿恵大統領は母親と父親を凶弾で失い、自身もまたテロにあって命を失うところだった。いくら嫌いだとしても、このような形で心に大釘を打ち込むようなことはやめなければならない」としながら「国家と国民に対する冒とくであり、到底許すことはできない薄情な話であり、国を駄目にする意図」と付け加えた。李首席は記者会見の途中で感情がこみ上げて涙声で話す一幕もあった。