対北朝鮮政策への批判を阻止か…文政権版「ブラックリスト」?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.04 14:26
「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」の時代だ。この俗っぽい表現に韓国社会はいつのまにか慣れている。それだけ相手の立場で考える配慮を欠いているという意味だ。政府も例外でない。以前の権力の形態を「積弊清算」という名で断罪するとしながら前轍を踏んでいる。過去に大人たちが教訓として話していた「嫌いながら似ていく」という言葉が完全に一致する。政策路線に批判的な姿を見せたという理由で研究機関と博士・教授にくつわをはめて圧力を加える文在寅(ムン・ジェイン)政権の外交・安保をのぞいてみよう。
「注意が要求される人物目録」をいうブラックリスト(black list)はもともと米国など西側国家の労働界で使用された。労働組合の活動に対応するため企業側が核心の組合員リストを密かに管理したところから出てきた。この言葉が韓国に渡り、特定政治性向を持つ人物や犯罪者を表す方向に意味が拡大してきた。
昨年5月に執権した文在寅政府は朴槿恵(パク・クネ)政権当時のブラックリストの問題点を浮き彫りにすることに集中した。主に文化・芸術界の人物を対象にして政府批判活動を防いだり圧力を加える形が動員されたというのが、検察の捜査の結果だ。朴槿恵政権の要人が次々と逮捕されたり裁判を受けたりし、放送界など韓国社会の一部では後遺症が大きい。