<インタビュー> シュレーダー元独首相「政治指導者なら国益のため選挙敗北も甘受」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.11 11:32
改革はすべての政治家の「スローガン」だが、実際に改革を実践して成功する人は少ない。シュレーダー元ドイツ首相は改革を夢見る政治家の「典型」に挙げられる。シュレーダー元首相はドイツ統一の後遺症が累積してドイツが「欧州の病人」と呼ばれた1998年に執権し、7年間にわたり赤緑連合(社会民主党-緑の党の連立政権)を率いた。
シュレーダー元首相が集中したのは「アジェンダ2010(Agenda 2010)」と呼ばれる強力な社会・労働・年金改革を通じた国家大改造だった。過度な社会保障負担を減らす一方、解雇要件の緩和と減税を通じてドイツの競争力を高めようという戦略だった。シュレーダー元首相は時代の課題だった改革案を通過させたが、選挙で敗北して政権を失った。しかしその改革は今日のドイツ再飛躍の土台となった。今でも「ドイツ改革の旗手」に挙げられる理由だ。
『ゲアハルト・シュレーダー自叙伝:文明国家への帰還』韓国語版の出版に合わせて韓国を訪問したシュレーダー元首相は9日、金永熙(キム・ヨンヒ)中央日報論説委員との対談で「政治指導者は選挙で敗れることがあっても国益のために決断を下さなければいけない」とし「国家利益は権力意志よりはるかに重要」と述べた。80分間の対談でシュレーダー元首相はドイツと分断経験を共有する韓国に格別の愛情を表した。