【時視各角】女性リーダーシップの弱点=韓国

【時視各角】女性リーダーシップの弱点=韓国

2016年11月02日15時03分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「女性のリーダーシップは信じることができない」。 「女性大統領は二度と出てこない」。

  最近、周囲の男性はこれまで慎重だった女性のリーダーシップに対する皮肉を連発している。冗談のように話すが、本気に聞こえる。論理的には問題が多い。しかし心情的には理解できるため反論は控え、時々「同じ女性で申し訳ない」と言い返す。女性の先輩・後輩も朴槿恵(パク・クネ)大統領と崔順実(チェ・スンシル)氏の国政壟断ゲートが浮上した後、なぜかきまり悪く委縮する感じだという。女性たちの特別な連帯感のためだ。朴大統領と崔氏は女性のリーダーシップを虚しい笑い物にした。

  前回の大統領選挙の前後に女性執権者はどのように成功して失敗するのか歴史を探ってみた。その時に出した結論の一つは「側近に対する警戒」だった。側近政治は男性の権力でもあるが、女性の側近政治には公的な制度と秩序を無視して揺れ、頑固一徹に押し通すいら立つおばさんスタイルがあった。中国最初の女性執権者の呂太后と唯一の女性皇帝の則天武后がそうだった。

  2人は民生を安定させ、外勢の侵略に適切に対応し、それなりに治世を導いた。しかし西太后とともに中国の3大悪女に挙げられる。呂太后は夫の劉邦が定めた「劉氏だけが王になる」という秩序を変えて親族の呂氏を王とした。武則天は息子を殺して武氏王朝を継続しようとし、2人の男娼に政治介入を許して政変を自ら招いた。私的な縁が公的な領域を掌握し、公私が混同する政治的な混乱を招き、側近を保護して野放図な行動のきっかけを与え、政敵に対しては残酷だった。その結果、彼女の失権あるいは死後には権力を乱用した側近や家族が抹殺される惨劇が起きた。

  女性リーダーの側近の弊害は現在進行形だ。朴大統領が証明し、ヒラリー・クリントンも米国連邦捜査局の私用メールスキャンダル再捜査に直面している。「ヒラリーランド」と呼ばれる側近政治が核心だ。ヒラリーが国務長官時代、使用メールで側近と密かに疎通して国家機密を流出したという疑惑。朴大統領がしたことを穎敏なヒラリーもしたということだ。2008年の大統領選挙でヒラリーがオバマに敗れたのも「情実主義」「秘密主義」のためだと指摘される。

  よく女性のリーダーシップは専制的・家父長的な男性のリーダーシップと違い、民主的・相互作用的・関係志向的なので権力分担と配慮を重視する組織文化を作って効率性を高めるという。情緒的能力が女性リーダーシップの強みということだ。しかし感性の効率はうまくいけばそうだということだ。朴大統領の情緒的リーダーシップは不通・権力独占に流れた。自分だけの狭い原則と独善に閉じこもってはち切れる女性リーダーは少なくない。崔順実ゲートのように側近とだけ疎通する「情緒的依存性」が強ければ、権力者の感性にコネを作る横柄な側近が出没する。関係志向性が親密さに合わせられればインナーサークルばかり重視する井の中の蛙になる。合理的・論理的でない情緒的リーダーシップはこうして危険になるということだ。

  最近、韓国では女性リーダーシップの危機が社会の混乱に拡大した事例が多かった。崔順実ゲートは最も暗い面をそのまま表した。これは最悪の状況だが、我々が女性リーダーシップの弱点を直視するきっかけになれば、意味の一つくらいは得ることができる。リーダーを夢見る女性はまず資格を備えなければいけない。良い野望の条件は一定水準以上の仕事の熟練度(mastery)と公的な認定(recognition)の上に構築するものだという。資格を備えるための絶えない学習と熟練、段階的な成就を通じて功績が認められる過程なしに、「大統領の娘だから大統領にならなければいけない」というような空虚な土台から発現したお姫様病的な野望は世の中を病気にする。女性リーダーシップはそれ自体では優秀でない。世の中を良くするか悪くするかは、女性が自ら感性的な幻想を捨てて自身を鍛える苦痛の時間をどれほど乗り越えられるかにかかっている。

  ヤン・ソンヒ論説委員
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