過去と同じ輸出支援対策、新しい成長動力見えず=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.12 08:06
これに対し、短期間の成果に執着するより、輸出市場の多角化と新しい成長動力の発掘が必要だという指摘が出ている。崇実大経済学科のオン・ギウン教授は「中国の需要不振と円安を背にした日本企業の価格競争力上昇で、韓国の輸出環境は悪化している」とし「25%にのぼる対中国輸出依存度を減らし、東南アジアやインドなど新市場を開拓しなければいけない」と述べた。また「ドローン、無人自動車のような先端産業の発掘に主要国が注力している」とし「政府は高付加価値産業の発掘のためのビジョンを提示する必要がある」と述べた。
不振の主力産業の構造改革も急がれる。LG経済研究院のイ・グンテ研究委員は「造船・鉄鋼などのリストラで該当分野の輸出がさらに減少することもあるが、これは甘受しなければいけない部分」とし「長期的な観点で企業のリストラなど構造改革を通じて該当産業の競争力を高めてこそ、輸出拡大に向かうことができる」と述べた。政府はまず韓中自由貿易協定(FTA)の早期批准が至急だという立場だ。尹相直(ユン・サンジク)産業部長官は「輸出不振を打開するには何よりも中国、ベトナム、ニュージーランドとのFTAが年内に発効しなければいけない」と強調した。
過去と同じ輸出支援対策、新しい成長動力見えず=韓国(1)