【中央時評】第3回南北首脳会談、成功させることはできるか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.22 13:52
このような面で、最近大きくなった北朝鮮石炭の韓国搬入問題は心配するには充分だ。鉱物制裁が崩れれば非核化の最後の砦が崩れるといえる。以前の政府では汎政府的タスクフォースを作ってほぼ毎日制裁状況を点検した。現政府ではこのようなタスクフォースがなくなってしまったようだ。これは、制裁に関連して迅速かつ責任ある決定が下されにくくなったという意味だ。このような政府の怠慢と無能に対する叱責は当然だ。さらに重要なのは再発を防ぐことだ。タスクフォースを復活させて制裁状況をリアルタイムにチェックし、外部専門家が参加する委員会を構成して政治的意味合いのない制裁関連の決定を下すようにする方案もある。
次に、先次的(front loading)な非核化方案を米国と協議して構築しなければならない。最近、北朝鮮は終戦宣言と制裁解除を非核化進展の条件に持ち出した。これは金正恩の生存コードである核・経済並進路線に対応する。すなわち、体制の安危のために核を持ったのなら終戦宣言でこの必要を一部充足することができる。また、制裁解除で経済が良くなれば金正恩に対する北朝鮮住民の支持度が高まるだろう。したがってこの要求には北朝鮮の真の意図が込められている可能性がある。