【コラム】防弾少年団の札幌「防弾公演」(1)

【コラム】防弾少年団の札幌「防弾公演」(1)

2016年05月03日15時18分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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イラスト=カン・イルグ
  「防弾少年団」が札幌に来た。耳に残るラップと華麗なダンスで「BIGBANG」とともに世界的にKヒップホップ人気を主導しているという、あのグループだ。ある専門職の女性が「大学まで卒業した娘が韓国ヒップホップグループのチケットを購入しようとコンピューターから離れない」と話していたが、彼らのためだった。

  ぎこちない発音だが韓国語の歌詞を一緒に歌い、感激で涙を流す隣の席の少女を見ながら、韓日関係にはこのように微笑ましい側面も現実に存在するという希望が膨らんだその時、ある女性観客が防弾少年団のリーダー「ラップモンスター」とハングルで書かれたカードを振りながら立ち上がった。すると黒いスーツの男性が現れ、彼女に何か耳元で話して席に座らせた。このようなことが2、3回繰り返された後、女性観客はカードを振るのをあきらめたようだった。私が気づかない何か危険な要素でもあったのだろうか、もう一度注意深く見てみたが何も発見できなかった。札幌ではやや薄いと思われるレースのスカートでおしゃれをしているだけで、彼女は世界にいる数百万人の韓流ファンの中でも穏やかな方だ。

  改めて公演会場を見渡すと、黒いスーツ姿の数人の男性が要所要所に立っていた。その厳重な監視はG7首脳会談の警護チームに劣らなかった。安全を重視する日本だが、立ち席を合わせて2000席規模の公演会場でもこれほどまで徹底されるのかと気になり、公演関係者らに会って安全措置について尋ねた。

  この日の公演の安全専門要員は30人。控え室の管理やロビー案内などを引き受けたスタッフ50人を除いた数だ。安全要員は公演前に公演会場の図面を見ながら数回の会議を開き、警察・消防署員などが参加した中で音響・照明はもちろん、万一の事故が発生した場合の観客の避難などの問題を全般的に点検する「テクニカルリハーサル」を行った。10代の観客が多く、客席には医師を含む医療スタッフ2人が配置されたが、2人のおかげで興奮して呼吸困難になった少女に応急措置が取られたという。

  日本ヤフーで「安全」と「公演場」をキーワードに検索をしてみた。最初に数十件にのぼる記事が出てきたが、なんと2014年に韓国板橋(パンギョ)公演会場で発生した換気口墜落事故を扱ったものだった。日本のサイトになぜ韓国の事故かと思いながら数ページをさらにチェックしたところ、同じ2014年に地方の小劇場で地震予報が出て、劇場の関係者が直ちに観客を避難させた後、空っぽの舞台の上で10分間ほど安全公示をしたという、やや気が抜ける記事だった。さらにページを進んでみると彩の国芸術劇場の「劇場演出空間の運営および安全に関するガイドライン」という文書が登場した。自然災害や安全事故発生時の行動守則などが保険の約款ほど小さな文字で38ページにわたり書かれていた。「災害や火災の発生時、音響施設が自動で遮断されず緊急避難放送が客席に聞こえない場合があるため、これに備えた操作方法および後続措置を準備して熟知すること」などの詳細マニュアルだった。さいたま市にあるこの劇場は客席150席から776席のホールが6カ所ある中規模の劇場にすぎなかった。

  「韓流公演は舞台の華麗さや演出技法の面では最高水準だが、観客の安全や秩序の維持には全く注意しない。国内の主要放送局や公共団体が主催する行事に行っても同じだ。安全要員は非常に不足し、客席に対する統制が全くなく、公演中はずっと観客はより良い席を探して動き回り、廊下も階段も混雑する。こうした状態で事故でも発生すれば大惨事につながるという考えのため、公演に集中できない。日本人の関係者に同行したが、恥ずかしくなって席を外したこともある。公演をこっそりと撮影し、インターネットで広めるなどの法律違反行為も客席を統制できないために生じる。韓国の公演実況音盤事業が崩れたのは自業自得だ」 (中央SUNDAY第477号)

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