３番目、平和と安定を堅持して共同の基盤を守ることです。中韓両国は近い隣同士として周辺地域の平和と安定がもたらす発展の機会を共に享受する一方、複雑な安保環境の挑戦にも共に対処しなければなりません。いったん動乱が発生すれば領域内諸国の中で誰も１人だけ無事ではいられません。地域安定の大局に害を及ぼすいかなる行動も反対に直面するでしょう。この問題について私は朴槿恵大統領と何度も意見を交わしたことがあり、中韓両国が責任感を持ってこの地域の恒久的な平和と安定を実現するために建設的な役割を果たさなければならないと考えています。

４番目、人文交流を堅持して友情の橋を建設することです。中韓両国の文化はすでに相手国の国民生活の中に入ってきました。両国国民が互いに堅く信じて理解することは、両国の関係発展の重要な基礎です。中国は民間外交と人文交流を一貫して推奨し、支持します。両国国民は良い縁を広く結んで包容的な姿勢で互いに学び、中韓の両国国民の新たな親善の場をつくっていかなければなりません。

現在、中韓関係は新しい歴史的な出発点に立っています。私は２日間の訪問を通じて朴槿恵大統領と共同の関心事について十分に意見を交わし、韓国の各界要人らと幅広く会うでしょう。この過程で一連の新しい共同認識を導き出し、両国関係の発展に新たな動力を吹き込むだろうと信じています。

今中国は、全面的な改革の深化と開放の拡大を本格的に推進しています。中国国民は「２つの１００年」という目標と中華民族の偉大な復興という「中国の夢」を実現するために全力を傾けています。韓国も「第２の漢江（ハンガン）の奇跡」を新たに実現させようとしています。このために私たち双方は平和的な外部環境を必要としています。中韓両国の国民は誰もが平和を愛し、困難を経験しながらも勤勉で進取性が優れています。中韓の協力は、両国自身の発展のための加速装置にとどまらず、地域と世界平和の安定装置になると信じています。

順風に帆をかけるという言葉があります。今回の訪問が互いに友情を分かち合って協力を議論し、発展を図って平和を守る訪問になるものであり、中韓親善の船が帆を高く上げて波をかき分けながら力強く進んでいけることを願っています。


【習近平主席特別寄稿】「３文出して家を買い、千両出して隣人を買う」（１）