仏有名料理学校に行った韓国の寺刹料理…「20年物の醤油に驚いた」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.02 13:18
講義の最後には質問が多く出された。「醤油やテンジャンみそ、キムチは発酵食品だ。なぜ発酵が重要なのか」。ソンジェ僧侶は「私たちの体は生命だ。食材も生命だ。生命と生命が出会えば衝突が生じるかもしれない。ふたつを調和するように結びつけるのが『発酵』だ。食べ物の発酵を通じ私たちは暮らしの知恵まで学ぶ」。時には料理が師匠になると述べた。
ル・コルドン・ブルーの教授陣にはフランス政府が認めた国家名人もいる。最高中の最高に選ばれるシェフだ。彼らが着ている白衣のえりにはフランスの三色旗を象徴する青・白・赤のラインがある。フランス人はそれを見るだけで敬意を表わすという。そんな三色旗をえりに巻いたシェフのエリック・ブリファール教授(55)は「現在はパリであれニューヨークであれ食べ物が原材料の味を訪ねて行く大きな流れがある。良い食べ物はシンプルだ。最近はお金さえあれば何でも持つことができ、何でもすることができる。ところが幸福はそこにない。食べ物に例えるならシンプルなものを探すことが真の幸福だった。韓国寺刹料理の背景にある精神は最も注目される現代的トレンドと脈が通じる」と話した。