韓国政府の来年度予算、景気浮揚に積極姿勢
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.19 10:50
来年度予算案はカラーがはっきりとしている。均衡財政か景気浮揚かの分かれ目で景気浮揚側に明確に方向を定めた。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政部長官の景気浮揚への意志がそのまま反映されている。今年より20兆ウォン(約2兆820億円)増額した来年度予算案は、当初の計画(12兆ウォン増加)にさらに追加補正予算(8兆ウォン)を足した規模だ。
政府が財布の紐を緩めることにしたのは、経済が「景気低迷→歳入減少→支出縮小」に続く縮小均衡に陥る可能性があるためだ。景気が悪くて徴税がよくない状況で政府支出まで減らせば景気がさらに沈滞する。こういった時、財政の役割が重要だ。政府支出を増やして雇用を増やし社会間接資本と未来成長動力に投資してこそ経済が生き返って税収増大も狙うことができる。崔副首相は「経済が短期間だけ回復してすぐに落ち込むことのないように財政の拡張基調を維持する。そうしてこそ4%台の成長率を回復して国民所得4万ドル達成の礎石を作ることができる」と話した。専門家も拡張的予算の必要性に共感している。韓国経済研究院のペ・サングン副院長は「経済が自ら回復する動力が弱くなった分、財政が景気活性化を後押ししなければならない」と話した。