【時視各角】いじめられる「統一テバク論」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.30 11:33
もし統一を世論調査で決めるならば圧倒的な賛成があふれるだろうか。何を突拍子もないことを思うかも知れない。だが、実際にあったことだ。
2004年4月24日、地中海の小さな島国キプロスで国民投票が実施された。南キプロスと北キプロスを合わせて連邦制統一国家を作ろうという案をめぐる投票だ。当時のアナン国連事務総長が提案したこの案は「アナンプラン」と呼ばれた。アフリカのガーナ出身のアナン事務総長は1997年に国連事務総長に就任してからキプロスの統一に執拗な関心を見せた。99年から南北キプロスと周辺国の指導者を説得し、ついに投票で両国の運命を決めようというところまで引っ張ってきた。