国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）が独島（ドクト、日本名・竹島）の領有権を主張するパフォーマンスをした朴鍾佑（パク・ジョンウ）に２試合の出場停止と罰金を決定した。朴鍾佑のロンドン五輪銅メダル授与の可否は国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）で最終決定する。

大韓サッカー協会は３日、「ＦＩＦＡが賞罰委員会を通じ朴鍾佑に代表チーム公式試合（Ａマッチ）２試合の出場停止と３５００スイスフラン（約３１万円）の罰金を科すと伝えてきた」と明らかにした。大韓サッカー協会関係者は「３試合出場停止未満または１万５０００スイスフラン未満の懲戒に対しては控訴できない。ＦＩＦＡの決定を受け入れるだろう」と明らかにした。

朴鍾佑も淡々と結果を受け入れた。朴鍾佑は「普通の選手には経験しがたいことだった。これまで助けて応援してくれた関係者とサッカーファンに感謝する。今回の経験を通じ今後さらに成長するだろう」と話した。

ＦＩＦＡは今回の賞罰委員会の結果をＩＯＣに通知する予定だ。ＩＯＣはＦＩＦＡの決定を基に朴鍾佑の銅メダル授与の可否を最終的に判断することになる。大韓サッカー協会のイ・ウォンジェ広報局長は、「朴鍾佑に下された懲戒は比較的軽い方に属する。ＩＯＣでもＦＩＦＡの決定をそのまま受け入れ銅メダル剥奪はしないとみている」と話した。

朴鍾佑は８月のロンドン五輪のサッカー３位決定戦で日本に２対０で勝利すると、グラウンドで「独島は韓国の領土」と書かれたプラカードを持って走った。非紳士的な行為を禁止したＦＩＦＡ懲戒規定５７条とロンドン五輪大会規定１８条４項（大会期間中の政治的・宗教的・商業的行為禁止）に抵触する恐れがあった。このためＩＯＣが朴鍾佑の銅メダル授与を保留しＦＩＦＡに真相調査を要請した。

ＦＩＦＡは１０月に朴鍾佑に対する懲戒結果を発表する予定だった。しかしＦＩＦＡが大韓サッカー協会に追加資料を要請し、朴鍾佑が親筆の理由書を提出したことで審議期間が長びいた。結局ＦＩＦＡは「朴鍾佑のパフォーマンスはあらかじめ準備したものでなく、観覧席からプラカードを受け取り偶発的な行動をしただけ」と判断した。