【コラム】トランプが習近平に敗北するならば=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.10 11:38
勢力が傾いた既存の強大国が浮上した新興強大国を情け容赦なく叩いている。中国の国内総生産(GDP)が米国の3分2に迫ると米国が引き金を引いた。習近平の「中国夢」とトランプの「アメリカファースト」が正面からぶつかり合っている。チキンゲームの様相のため世界の安保構図とグローバル経済はこれまで体験したことのない局面に陥っている。
国際政治と世界経済の安定と発展に最も大きな責任がある2つの強大国の無責任な行動は世界と人類の生存を脅かしている。たまらず国際社会の良心が口を開いた。国際通貨基金(IMF)のラガルド総裁は5日、「米中報復関税のため2020年に各国のGDPで4550億ドルが失われるだろう。米中貿易戦争は自害行為であり両国ともに敗者だ」と批判した。
「トゥキディデスの罠」を初めて提起した『米中戦争前夜』の著者である米ハーバード大学のグレアム・アリソン教授は最近中央日報とのインタビューで、台湾、南シナ海、韓半島(朝鮮半島)で米中軍事衝突が起きる可能性があると警告した。背筋が寒くなる言葉だ。中国メディアは韓国戦争当時に江原道(カンウォンド)で展開された三角高地の戦闘(中国名・上甘嶺戦闘)に言及し米国に対抗した勝利を叫んでいる。不吉で不快だ。