安倍首相が迎える真実の瞬間…毒になるか薬になるか 「拉致のジレンマ」(1)

安倍首相が迎える真実の瞬間…毒になるか薬になるか 「拉致のジレンマ」(1)

2018年06月14日14時13分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  --CVID(完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄)も、具体的な非核化検証方法も(米朝共同声明の)文書にはないが。

  「トランプ大統領が『検証は実施されるだろう。また、これからプロセスが始まる』と述べている。北朝鮮問題は一度の会談で解決できるような問題ではない」

  --トランプ大統領が成果より会談開催にこだわっていたようだが、このタイミングでの開催は日本政府としては最善の選択と考えるか。

  「日本にいつミサイルが向かってくか分からないという状況は明らかになくなった。我が国にとって安全保障上の極めて厳しい状況は、今回の会談で過去に比べて緩和されたのは事実」

  --昨年には北朝鮮に対して「重大かつ差し迫った脅威」と言っていたが、認識が変わったのか。

  「皆さんも今、北朝鮮からミサイルが飛んでくると思っているだろうか。実験をしないと明確に言ったではないか。核もやらないと明言している」

  米朝首脳会談翌日の13日、菅義偉官房長官は今までとは完全な別人だった。

  これまで日本国内外で当たり前のように聞かれた菅官房長官の言葉は「北朝鮮に対する最大限の圧力維持」「完全かつ検証可能で不可逆的な方法を通した、すべての大量破壊兵器の廃棄(CVID)が条件」「北朝鮮は重大かつ差し迫った脅威」「(軍事措置を含めた)すべてのオプションがテーブルの上にある」等だった。

  だが、この日、菅官房長官の口からは北朝鮮を代弁するような言葉が相次いで飛び出した。日本報道機関や専門家のすっきりしない反応と違い、日本政府は前日に行われた米朝合意に対して賛辞を伝えた。

  このような日本政府の態度は、ドナルド・トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に日朝間の最大懸案である拉致問題を取り上げたことが契機になった。

  トランプ大統領と完全に同じ船に乗った後、北朝鮮との直接対話を通じて拉致問題を解決しようというのが安倍晋三首相の腹積もりだ。

  この日、安倍首相と昼食を共にした萩生田光一・自民党幹事長代理は「金委員長が今まで『拉致問題は解決済みの問題』としてきたが、トランプ大統領との会談でそのような反応はなかったという」と紹介した。

  日本としては、安倍-金正恩会談を通して拉致問題を解決する可能性が高まったとみている。

  事実、拉致問題は過去に「岸信介元首相の外孫であり、安倍晋太郎の息子」くらいにしか扱われていなかった安倍首相を政治的にワンランク成長させたテーマだ。

  2002年9月、小泉純一郎首相の訪朝時、官房副長官として随行団に含まれた安倍首相は、平壌(ピョンヤン)で「拉致問題に対する金正日(キム・ジョンイル)の謝罪がないなら、日朝共同宣言に署名せずに無条件で帰国するべき」と小泉首相に迫った。

  結局、2人の対話を盗聴した金正日から拉致問題謝罪を引き出したという事実が報道され、その株は一気に上昇した。その後、2004年に北朝鮮から一時帰国した拉致被害者5人に対して「送り返してはならない」と主張し、それを貫徹させたのも安倍氏だった。そのため「拉致の安倍」と呼ばれ、2006年には首相似まで上り詰めた。

  その上、今回は9月に3選がかかっている自民党総裁選まで控えている。安倍-金正恩会談を成功させて拉致問題解決の糸口を見つけることができれば、総裁選挙戦の勝利は当然というのが安倍陣営の判断だ。

安倍首相が迎える真実の瞬間…毒になるか薬になるか 「拉致のジレンマ」(2)

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