韓経:【社説】北核制裁にまた「但し書き」つける中露、強力な外交対応が必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.11 10:07
北朝鮮の核・ミサイル挑発を断罪するために、国連安全保障理事会の新たな北朝鮮制裁決議案が米国の主導で推進されている。米国は11日の安保理で制裁案を貫徹する計画だ。草案には、以前とは次元の異なる強い制裁内容が盛り込まれている。
特に、北朝鮮に対する原油および石油精製品の輸出禁止項目が入った。北朝鮮の主な外貨獲得手段である繊維の輸出と労働者の海外派遣も禁じた。北朝鮮密輸船舶を取り締まる際には軍事力の使用まで許容している。決議案が通過されれば、北朝鮮経済に致命的な打撃を与えるほどの内容だ。これまで8回にわたる安保理の制裁決議でも北朝鮮の「核暴走」を防ぐことはできなかったが、今度こそ北朝鮮を確実に孤立させるという米国の意志が伺える。
カギは中国とロシアの協力だ。制裁案の核心である北朝鮮に対する原油供給の遮断に対して、中露は否定的な態度を維持している。ウラジーミル・プーチン露大統領は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の面前で北朝鮮への原油供給中断の要求を拒否した。習近平中国主席もドナルド・トランプ米大統領との電話会談で「対話を通した平和的解決」を繰り返すのみだった。中国が原油供給の「部分中断」を選ぶだろうという予想もあるが、予断はできない。