韓国経済副首相「瞬間的な回復後、再び低成長憂慮」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.14 09:02
だが楽観的な雰囲気はここまでだ。玄副首相の憂慮のとおり、底力が不足して景気回復の兆しが再び消えていく可能性が次第に大きくなっている。何より政府の「実弾」が落ちた。7-9月期まで景気が回復の火種を生かしてきたのは大胆な財政前倒し執行の力が大きかった。だが、もう余力がない。今年の財政執行率は1-3月期28.2%、4-6月期32.1%ですでに60%を超え、7-9月期には15.4%と急激に低下した。地下経済の陽性化も遅々として進まず、調査人員を400人増やしたが今年の税務調査で確保する財源は1兆ウォン(約900億円)にとどまる見通しだ。
雇用が増えたのもやはり政府主導で、福祉サービス業や公共部門の雇用拡大、追加補正予算の確保による追加経費雇用事業の効果が大きかった。雇用が5カ月連続で増えているが、内容を見ると楽観しにくい。年齢別にも核心成長動力である20~30代の雇用率はかえって後退した。住宅市場も期待感だけがふくらんでいる可能性を排除することはできない。国会で各種の住宅正常化法案が依然として通過しないでいるところに、回復傾向が一部の新規分譲市場にとどまっており既存住宅の取引の活性化にはつながりにくいという恐れがあるからだ。企業の投資心理が冷え込んで住宅市場の正常化が遅れる中、設備投資や建設投資は依然として沈滞局面にとどまっている。