先月２９日晩、東京都内にある料亭に小泉純一郎元首相と自民党議員２３人が集まった。０５年の総選挙当時、小泉の後光で当選した「小泉チルドレン」だ。

小泉チルドレンは、郵政民営化に反対して自民党を離党した議員に対抗させるため小泉元首相が公認した「刺客」。当時当選した小泉チルドレンは比例代表議員（４７人）を含めて計８３人で、衆議院議席全体の１７％にのぼった。

昨年９月に次男に選挙区を譲るとして政界引退を宣言した小泉元首相はこの日、「これほど厳しい選挙は初めて」と口を開いた。そして「一度くらい野党をしてみるのもかまわない。来年の参議院選挙ではまた状況が変わるだろう」と述べた。

選挙戦が始まれば支援遊説をするとも約束した。しかし小泉元首相の支援遊説が力になるかどうかは不透明だ。先月の横須賀市長選挙で小泉元首相が支援遊説を行った現役の蒲谷亮一候補が敗れているからだ。横須賀市長選挙の結果について日本メディアは「小泉元首相の影響力が限界に達した」と分析した。

小泉元首相の影響力が弱まり、来月の総選挙に出馬する小泉チルドレンの地位も低下している。公認争いで敗れるケースも多く、自民党の敗北を予想しての離党も増えている。

不出馬を宣言した人もいる。神奈川９区の山内康一前議員は昨日の衆議院解散後、離党届を提出した。山内氏は今年１月に離党した渡辺喜美元行政改革担当相が準備中の新党に加わると伝えられている。

比例代表で当選した長崎幸太郎前議員は山梨２区の公認を受けられず、１３日に離党し、無所属出馬を宣言した。同じく比例代表だった杉村太蔵前議員は北海道１区で公認争いに敗れ、不出馬を宣言した。政治専門家らは小泉チルドレンの１割だけが来月の総選挙で生き残ると予想している。


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