売れなくても8年間生産中の現代「幽霊車」

売れなくても8年間生産中の現代「幽霊車」

2019年05月13日08時44分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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現代自動車の中型ワゴンi40(写真=現代車)
  1カ月に10台も売れない韓国国産車がある。現代自動車の中型ワゴン「i40」だ。この車は先月、国内で計6台売れた。国内の自動車企業が先月国内で販売したすべての車種のうち販売台数が最も少ない。

  先月だけ売れなかったわけではない。今年のi40の販売台数は43台。月平均11台にすぎない。2017年(312台)と2018年(213台)も毎月20台ほどしか消費者の選択を受けられなかった。準大型セダン「グレンジャー」のような人気モデル(1万135台、4月)が1000台売れる間に「i40」は2台も売れないということだ。

  このようにi40の販売台数が振るわない理由について、現代車は「国内の消費者がワゴン型車種を好まないため」と分析する。ワゴンはセダンの車体にトランク空間まで屋根を延長して室内空間を拡大した車だ。車体が長くなり、車体と屋根を連結する柱(ピラー)がもう一つある(4つ)。基本車体がセダンであるため走行感覚はSUVより相対的に良く、大きなトランク空間を確保できるため、欧州では人気がある。

  しかしセダン乗用車の後方にトランクがあたかも「尻尾」のように付いているためシャープな印象がない。i40などワゴン型車両に韓国が「墓」と呼ばれる背景だ。

  欧州で人気のワゴンも韓国では売れない。現代車のワゴン・ハッチバックなどiシリーズが欧州でよく売れているという点で現代車の主張は説得力がある。2007年に欧州で発売されて以来、今年3月末までに欧州32カ国でiシリーズは300万台ほど売れた。同じ期間、i40も16万9902台が売れた。

  このように韓国の消費者には人気がないが、現代車グループは8年間もi40の販売を続けている。昨年i40の新車(マイナーチェンジモデル)も出した。クロムで製作したグリルを適用するなどデザインを改善し、室内空間デザインも変えた。前方衝突補助装置・車道離脱防止補助など各種安全仕様も追加した。

  デザインが問題ならデザインを改善すればよいという考えからだ。実際、起亜自動車のオプティマ・スポーツワゴン(韓国名K5スポーツワゴン、国内未発売)はスポーツカーを連想させる窓とトランクと屋根をつなぐ柱(Dピラー)を躍動的にデザインし、レッド・ドット・デザイン賞で最優秀賞(Best of the Best)を受けた。

  現代車があらゆるカードを取り出したが、国内消費者の反応は依然として良くない。新型モデルが登場してから11カ月間、i40の月平均販売台数は16台。生産打ち切り計画がない国産車のうち、これほど長期にわたり販売台数が最下位となっている車種は珍しい。

  価格競争力も販売不振の原因に挙げられる。i40は当初、欧州市場をターゲットに開発し、車体よりも走行性能を強調した。走行性能を高めるために相対的に高価な部品を選択した。実際、i40最低価格(2576万ウォン)は同じ中型級セダンモデルの第8世代新型ソナタ(2140万ウォンから)より450万ウォン(約42万円)ほど高い。「セダンより乗り心地は良くないが高い車」という否定的な認識が定着した背景だ。同じ期間、ソナタ(8836台)はi40より1500倍ほど多く売れた。

  商品性の問題という指摘もある。i40は不人気だが、輸入車の販売台数は相対的に多いからだ。実際、ボルボ自動車コリアが3月に韓国で発売したワゴン型車両V60クロスカントリーは先月126台売れた。同じ中型ワゴンであるうえ価格(5280-5890万ウォン)も2倍高い車が、20倍以上も多く売れたのだ。

  最近のSUV人気はi40にまた衝撃を与えた。消費者の立場で代案として選択できる中型SUVサンタフェ(6759台)、ソレント(4452台)が依然として人気という状況で、小型SUV(コナ、4730台)、大型SUV(パリセード、6583台)までが加勢し、i40の存在感はさらに薄れている。

  現代自動車側は「ワゴンなど多様な車種を紹介するのは国内消費者の選択権多様化にもプラスの影響を与える」とし「国内で販売が振るわないとしてもi40の生産を中止する計画はない」と述べた。
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