文在寅（ムン・ジェイン）大統領が連日、韓半島（朝鮮半島）を襲った深刻な粒子状物質事態に関連して１７日「格別の対策を講じよ」と話したと伝えられた。この日、青瓦台（チョンワデ、大統領府）関係者は聯合ニュースを通じて「文大統領が先月、環境部の業務報告当時『粒子状物質の濃度が『悪い』と出ると驚かされる』というほど苦心している」としてこのように明らかにした。

１５日、粒子状物質問題で３日連続で首都圏に非常低減措置が発令された時は参謀とこの問題について長時間意見交換をしたことが分かった。文大統領はこの席で「簡単ではないのは事実だが、国民が体感する特段の対策がないのかさらに考えてほしい」とし、人工降雨は実現の可能性がどれくらいになるか、火力発電所による粒子状物質の排出許容基準を強化すればどうかなど検討を促した。

青瓦台関係者は粒子状物質が現在の文大統領の最も大きな関心事の中の一つだと伝えながら「暇さえあれば粒子状物質対策のことを話している」と伝えた。

文大統領は参謀らと粒子状物質問題について討論を行った１５日、青瓦台で開かれた大企業・中堅企業家との対話でも粒子状物質問題に言及した。文大統領は「企業のレベルでの対策やアイディアがあれば聞かせてほしい」と話した。

粒子状物質が「悪い」となっていたこの日、文大統領と企業トップはマスクをつけずに魔法瓶を手にして青瓦台境内を散歩した。粒子状物質研究所に関する話が出ると、サムスン電子の李在鎔（イ・ジェヨン）副会長は「エアコン、空気清浄器などのためにサムスン電子は研究所を設立した」と答えて「粒子状物質研究所はＬＧが先に始めたのではないか」と話した。ＬＧグループの具光謨（ク・グァンモ）会長は「そうだ。空気清浄器のために作った」と答えた。ＬＧエレクトロニクスは昨年１０月、空気科学研究所をたてた。

文大統領は大統領選を控えて大統領直属粒子状物質対策特別機構を設置し、任期内に粒子状物質の排出量を３０％削減するすると公約したことがある。そのため、野党圏からは粒子状物質の数値が深刻化するたびに「公約をまともに実践していない」という批判の声が出ている。国民からも特段の対策を要求する声が高まっている。