<日中に挟まれた韓国証券市場>外国人「韓国は得るものない市場」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.21 10:55
◆先進国か新興国か
専門家たちは韓国の株式市場が先進国に比べると投資の安定性が低下し、新興国というには成長性が落ちているという点を指摘している。資本市場研究院のファン・セウン資本市場室長は「外国人の立場としては韓国・中国・日本の中であえて韓国に投資する理由を探しにくい」として「先進国は日本、新興国投資は中国という図式が固まりつつある」と話した。グローバル市場で韓国の地位が交錯しているのも大きな負担だ。
グローバル株価指数であるFTSEラッセル基準では先進国、MSCI基準では新興国に分類されている。特に欧州の一部を除いた多くの機関資金がベンチマークする指数MSCIが新興国として分類していることが国内金融市場の不確実性を大きくしているという指摘だ。米国の金利引き上げ憂慮など対外リスクが拡大すれば韓国経済のファンダメンタル(基礎体力)に関係なく資金が大挙して抜け出る可能性が高いためだ。キム・ユンジン韓国投資信託運用債権運用チーム長は「投資リスクはあっても韓国の流動性と金融インフラは先進国水準」としながら「このために多くの外国人は有事の際に容易に巨額を引き出せる『自動引き出し機(ATM)』として活用している」と話した。