成長する音声認識技術市場、韓国語は認識率低く(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.13 16:48
「私の声、聞こえてる? ドアを開けて」。「悪いが、デイブ。それはできない。あなたとフランクが私を殺そうとしているのを知っている」。世界的な名将スタンリー・キューブリック監督が1968年に制作した空想科学(SF)映画『2001年宇宙の旅』に出てくるセリフだ。声の主人公は木星に向かうディスカバリー号の船長デビッド・ボーマンと人工知能コンピュータ「HAL-9000」だ。HALはあたかも信号の赤信号または一つ目小僧のような姿で、船長のボーマンとチェスを楽しみ、対話をしながら宇宙船を統制する。しかしある時、エラーのために混乱し、作動を止めようとする人間を攻撃する。
この映画から半世紀近く過ぎた現在、「話すコンピューター」はすでに映画の中の想像や研究室だけの話ではない。スマートフォンなどモバイル機器に人工知能基盤音声認識機能が入り、本格的な「手の中のアシスタント」時代が開かれていることだ。
米アップル社が2011年にアイフォン向け知能型音声認識サービス「Siri」を試験サービスして以降、世界トップ圏の情報通信(IT)企業は競って音声認識と人工知能研究に没頭している。中国のような後発走者が猛追撃してくるほど、スマート機器のハードウェア競争が限界に達したのも刺激になった。特に今年に入ってスマートウォッチなどウェアラブル機器とモノのインターネット(IoT=Internet of Things)市場が本格化し、「音声認識と人工知能」は核心機能に浮上している。デスクトップやノートブックは入力装置としてキーボードを使えばよいが、ウェアラブルコンピュータやモノのインターネットは「音声」で指示するのがはるかに便利であるからだ。このためスマートフォンはもちろん、最近発売されているスマートウォッチ、グーグルグラスなどはほとんどの人工知能に基づいた音声認識機能を付けている。