東芝、「6分の充電で320キロ走行」バッテリー開発…韓国企業は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.11 15:35
自動車産業でバッテリー技術の革新が進んでいる。一歩先を進むバッテリー技術が電気自動車産業の主導権を握るカギという判断からだ。便宜性を高めた高性能・高効率バッテリーが次々と登場している。東芝は6分間で完全充電が可能な電気自動車(EV)用バッテリーを開発したと2日、明らかにした。1回の充電でテスラのモデル3とほぼ同じ320キロを走行する。高速充電でも1時間以上かかる現在の電気自動車バッテリーと比較すると画期的な速度だ。現在開発中の20-30分かかる超高速充電技術より60%以上も充電時間を減らした。電気抵抗がほとんどないニオブ素材を負極材に混ぜて充電時間を大幅に短縮し、容量も増やしたのだ。東芝はこの製品の走行距離を400キロまで増やして2019年に商用化する計画だ。
わずか30秒でスマートフォンを完全充電して世界を驚かせたイスラエルのストアドットも超高速充電が可能なEV用バッテリーを開発中だ。同社はダイムラーやサムスンベンチャーズなどが6000万ドル(約68億円)を投資した企業でもある。ストアドットは独自開発した有機ナノ物質を使って5分間の充電で480キロ走行できるバッテリーを開発している。
ホンダ・日産も15分間の充電で240キロ走行する技術の開発を進めている。超高速充電器の開発で充電時間を短縮し、バッテリーセルをきめ細かくする一方、モーターの出力を高めて走行距離を増やす計画だ。商用化目標は2022年だ。掃除機会社ダイソンや時計メーカーのスウォッチも独自の技術を利用して電気自動車市場に参入する。ダイソンはリチウムイオンが移動する電解液を固体にしたバッテリーを出す計画だ。トヨタやポルシェなどもこの分野を研究中だが、従来のバッテリーより環境にやさしく効率性が高い。スウォッチはテスラが使用するパナソニックのバッテリーパックより充電時間が半分、重さは3分の1にすぎない新製品を出す計画だ。