「韓中が敏感」「いわゆる慰安婦」…日本に味方した米国務省ナンバー3(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.04 08:08
吟味するほど発言一つ一つが尋常でない。タイミングと対象も軽く見過ごせるものではない。先月27日(現地時間)にワシントンのカーネギー国際平和研究所セミナーであったシャーマン米国務次官の発言の波紋が大きい。対米外交専門家らは韓国と中国が接近する状況を歓迎しない米国が日本を抱き込み、韓国の選択を強要するニュアンスを込めたと分析している。
まず米国務省の序列3位である政務次官の発言にしては激しい表現が少なくない。シャーマン次官は「韓中は『いわゆる慰安婦(so- called comfort women)』問題で、日本と口論(quarrel)してきた」と述べた。クリントン前国務長官が日本の反発にもかかわらず確立した「性奴隷(sex slavery)」という定義から後退した。韓日外交当局が問題の解決に向けて協議中だが、これを単なる争いと述べたのも思慮深さを欠いたという評価が外交関係者から出ている。
またシャーマン次官は「(韓日中は)歴史教科書の内容をめぐってもお互い異見(disagreement)がある」と述べた。外交用語で「異見」は論争の余地がある事案で、すべての当事者を配慮するために使う言葉だ。表現自体は中立的だ。しかし日本政府が最近、米歴史教科書から慰安婦被害事実を削除するよう要求し、米歴史学会の会員がこうした試みを糾弾する声明まで出したことを考えると、日本側の立場に傾いた表現だ。「政治指導者が過去の敵を非難することで安っぽい拍手を得るのは簡単だ。しかしこのような挑発はまひを誘発する」という発言も、他国の指導者に使うのに適切でないという指摘が多い。