주요 기사 바로가기

<趙英男の日本文化ルポ>1.映画『ホテルビーナス』の衝撃

2004.11.01 15:47
0
歌手、趙英男(チョ・ヨンナム)氏の「日本文化ルポ」を5回にわたって掲載する。趙氏は最近、日本国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の招待で、日本各地の文化行事を体験し、様々な関係者に会った後、帰ってきた。同氏の厳しい視線は、日本に対し依然として閉ざされている「韓国の自画像」にも向けられている。

日本国際交流基金の招待で日本を訪問しながら、私は、新たに「日本とどう付き合っていくべきか」について真剣に考えてみた。今回の訪問が、韓日関係に関する私の考え方にまで大きな影響を与えるとは、予測できなかった。考えてみると、私の場合は独特だった。あれだけ遠い国の米国は、わが家のように行き来していながら、いざ隣の日本とは向かい合うのを忌避していた。いや、憎んでいたというのが適切な表現だ。それが、韓国の「憂国青年」の本分に思えたからだ。私だけでなく、誰もがそうだった。

 
だいぶ以前から日本大衆文化に門戸を開いたものの、しかし、あまり変わったものはない。依然として、日本歌手はもちろん金蓮子(キム・ヨンジャ)さえ、韓国のテレビでは日本語では歌うことができない。英語の歌ならいくらでもOKだが、日本の歌は無条件ダメだ。最近、著名な劇団四季がミュージカル専用の劇場を借りようとしたが、韓国人の冷たい反日感情のため、あきらめてしまったことがある。

善意の日本文化が全く注目されず、日本に帰ってしまったケースは『ホテルビーナス』の韓国上映。大半の人々が、そんな映画が上映されたかどうかさえ知らない。今年9月、ソウル・上岩(サンアム)競技場など2カ所でのみ上映され、小規模映画館では封切りさえできなかったからだ。韓国観客に、徹底的に無視されたわけだ。門前払いにすべき映画は別にあるのに。この映画は、2004年・モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞を受けた。

私は見た。ビックリさせる映画だった。韓国でも日本でもない正体不明のみずぼらしいホテルに、生きることをあきらめたような人々が、一人ずつ集まってくることから始まる。それらが、どこから来て、どこへ向かい、人生のはかなさから、どのようにして有意義な人生にUターンするのかを見せてくれる、ヒューマンドキュメンタリーの映画だ。ところが、信じがたいことがある。驚かないように。出演する俳優らが、最初のシーンからラストシーンまで、韓国語だけでセリフを語る。

「純の韓国語でできた日本の芸術映画」。しかし、ソウルでは興行に惨敗した『ホテルビーナス』の主人公、草なぎ剛とタカハタ秀太監督に会った後、私はもう一度驚いた。監督もそうだったが、主演俳優はSMAPという日本最高の5人組グループ歌手のメンバーだが、韓国のことがあまりにも好きで、立派な自分の名前、草なぎ剛を放っておいて、韓国語発音のチョナンガンを誇らしく使っていた。すでに数年目だという。

いくら韓流ブームが広がっているとはいえ、100%韓国語でできた日本の映画だなんて、当惑してしまうほどだった。私は、韓国語さえも日本文化の原材料にしようとする、日本の若者たちの「丈夫な歯」をちらりと見たからだ。だが、私はこれ以上日本のことを捻くれた視線で見ない、と念を押していたところだ。だから、ただ「なぜ、そんなに韓国のことが好きか」と尋ねてみただけである。それらは、互いの顔を見つめながら「日本式」に微笑んでいたが、後ほどかえってきた返事が、さらに私をビックリさせた。

「単に面白そうだから、やってみた」。世の中に、これほどクールな返事があるだろうか。それらは、最初から韓日友好や文化交流などといった公の、虚しい語い自体は知らなかったようだった。チョナンガンを通じて、私は、韓日関係の過去史などは、父の世代のことに片付けておいた日本の若者の典型を見たわけだ。つまり、日本人にとって韓国は拒否すべき対象でも、偏見を抱くべき対象でもない、単なる隣である。対照的だ。

いまだに、怏々として楽しまず、不幸だった過去史を取りあげてこそ、気が楽になる韓国人とは、あまりにも異なるのだ。見過ごせない点は、字幕を通じて日本語を見なければならない、おかしなこの日本映画についての日本人の反応だ。チョナンガンは、韓国語を混ぜて答えた。「韓国映画『シュリ』よりも、さらに多かったんですよ」。日本内で封切りされた韓国映画の最高セールスは『シュリ』だから、少なくとも1000万人を上回ったとの話になる。

芸術映画が興行に成功する、われわれにとっては、夢のような話だ。日本文化の恐ろしい底辺を盗み見した私は、日本とどう付き合っていくべきかについて、到底答えられなくなった。今後は、米国と同じく、日本と付き合っていくべきだろうか?私は今回の訪日で、一つの事実を痛感した。私が遠い国、米国を一方的に好んでいたとの事実である。さて、日本とどう付き合っていくべきだろうか?

最新記事

    もっと見る 0 / 0
    TOP