韓経:【社説】皆が離れている、韓国の金融市場が死につつある
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.08 09:58
中国安邦保険のアリアンツ生命買収を機に、改めて韓国金融の現状を見て回ることになる。裏返せばドイツ系アリアンツが韓国から手を引くことだからだ。ここ3~4年間で外資系金融機関の「脱韓国」はいちいち数え上げるのも難しい。2012年のゴールドマンサックス資産運用の撤退を筆頭に2013年にはHSBCが小口金融から手を引き、INGグループはING生命を売って離れた。2014年にSCグループがSC貯蓄銀行とSCキャピタルを売却した。昨年にもシティグループがシティーキャピタルを売ってRBSが韓国支店を閉鎖して撤退した。先進国の金融機関が韓国を切り離しているのだ。
これだけではない。今年に入って3カ月の間にバークレーズ、ゴールドマンサックスなどが銀行業免許を返却した。残る外資系金融機関も規模縮小の真っ最中なので“エクソダス”は継続される展望だ。これまで外資系金融機関の撤退を本社の構造調整のせいだと考えてきた。しかし1つや2つではなく10社余りが先を争って離れるのは、明らかに違う理由があるとみなければならないだろう。
何よりも韓国が利益を上げにくい市場であることが最も大きな要因であろう。シティーが進出したアジア18カ国の総資産利益率(ROA)が平均1.4%なのに、韓国ではせいぜい0.4%に過ぎない。官冶と規制に向かうほど収益性が落ち、たとえ収益を出しても金利や手数料など価格規制が加えられるのが常だ。さらに韓国の官僚や政治家たちは金融を福祉手段と考え、常に金融機関の手足を縛る。だからグローバル金融機関が、利益になるものがない韓国よりも活気を帯びている東南アジアに資産を集中するのは極めて当然のことだ。