【寄稿】広島で過去よりも未来を語ったオバマ大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.28 14:26
2年ほど前。駐広島総領事に就任した筆者の最初の業務は、平和記念公園の韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪問して献花することだった。平和記念公園が広島の聖地なら、韓国人慰霊碑は同胞の聖地であるからだ。このためオバマ大統領の広島訪問を聞いた時、その足をもう少し延ばして韓国の聖地も訪れることを期待した。
そして1945年8月6日から2万5845日、人類史上初の原爆投下から71年が過ぎた27日。原爆を落とした国とその原爆で多くの命を失った国の首脳が「グラウンド・ゼロ」に並んで立った。具体性がないという批判もあるが、オバマ大統領の演説は韓国人被爆者にも言及し、紛争の人類の歴史を網羅した後、原爆の教訓から学ぶという言葉で締めくくられた。