【時論】政策執行の科学化が切実だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.17 16:32
例えば代表的な成功例として、キム・ヨン総裁が賛辞を送る英国の国営病院待ち時間短縮の試みは驚くことにセマウル運動の執行方式と似ている。2003年に英国は遅れた公共サービスの典型だった国営病院の待ち時間短縮目標を数値で提示した後、成果によって病院の等級をつけ、金銭的な誘引を連動した。1973年に韓国政府は農家の所得を8年以内に3.3倍に増やすという目標を立てた後、成果によって全国の村を等級化し、政府の支援を連動させた。各村の競争で世界に類例がない地域発展モデルが創出されたのは、このように成果と支援を緊密に連係させた執行方式のおかげだ。
所得レベルが高まり財政的に余裕が生じながら私たちが失ったのは、まさにこういう緊張感だ。多くの財政事業が明確な目標なく導入された。目標が明確でないため、成果の管理が十分でなく、政策に還流させる方法も見られない。外国は韓国を科学的政策執行の宗主国と評価しているが、その韓国社会ではこうした財政運用原則が過去の遺物になろうとしている。