【社説】惜しまれるオバマ大統領の広島訪問=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.28 13:08
71年前に米国が広島と長崎に投下した原爆で死亡した5人のうち1人が韓国人だった。20万人にのぼった犠牲者全体の約20%が徴用や徴兵で現地に行った朝鮮人だった。日本の暴圧的な植民統治と帝国主義的な侵略戦争のために、人類の歴史上初めてであり唯一の原爆の被害者となった人たちこそ無念であるはずだ。
米大統領として初めて広島を訪れたオバマ大統領は、平和記念公園にある原爆犠牲者慰霊碑に献花し、故人を追悼した。しかしそこからわずか150メートルの距離にある韓国人犠牲者慰霊碑には足を運ばなかった。現場の演説で「私たちは生命を奪われた罪のない人々の存在を忘れてはならない」と述べ「数万人の韓国人」に言及しただけだ。「核兵器のない世界」を望むオバマ大統領の念願がより誠意を帯びるには、韓国人犠牲者慰霊碑に行って罪なく犠牲になった韓国人の霊を慰めるべきだった。