キム本部長は「試運転の速度をさらに高め、年末には目標の速度（４３０キロ）に挑戦する予定」と明らかにした。成功すれば、フランス・中国・日本に続いて世界４位の速度の高速鉄道保有国となる。現在、世界の列車のうち最高速度はフランスＴＧＶ　Ｖ１５０が０７年４月に記録した５７４キロ。

鉄技研の関係者は「現在までの開発過程は順調な方」とし「Ｇ７が時速３００キロを超えるのに１年かかった半面、新しい列車は３週しかかからなかった」と話した。５月の出庫後、２８回目の試運転（１万キロ）で記録更新に成功したのだ。

前後の機関車にモーターが付いたＧ７とは違い、新しい列車は客車ごとにモーターがある動力分散式であるため、加速能力が優れているという説明だ。新しい列車は２０１５年ごろ商用化される見込みで、乗客を輸送することになれば、最大時速３７０キロ、平均３５０キロで運行する計画だ。ソウル－釜山区間を１時間４３分（停車駅２カ所基準）で走破できる。現在、ＫＴＸ－山川は最高時速３００キロで、ソウル－釜山（プサン）区間を２時間２５分で運行している。

しかし残された課題もある。現在、工事が進行中の湖南（ホナム）高速鉄道区間（大田－光州）は時速４００キロを基準に設計された。現在運行中の京釜（キョンブ）線の線路は設計速度が時速３５０キロ。新しい列車が最高３７０キロで走行するためには線路を補強しなければならない。騒音問題も解決が必要だと指摘されている。

◇韓国高速列車の開発

２００２年６月　Ｇ７列車試運転開始

２００４年４月　ＫＴＸ－１国内運行開始

２００４年１２月　Ｇ７列車最高速度３５２．４キロ

２０１０年３月　ＫＴＸ－山川運行開始

２０１２年６月次世代高速列車（ＨＥＭＵ－４３０Ｘ）試運転開始

２０１２年９月次世代高速列車最高速度３５４．５４キロ

資料：韓国鉄道技術研究院


時速３５４．６４キロ…韓国型高速鉄道が最高速度（１）