家計負債に続いて産業融資も歴代最高を記録した。

韓国銀行（韓銀）は２６日、報告書「産業別融資金」で今年９月末の産業融資総残額が１年前より５．７％増加した８７２兆４０００億ウォン（約９３兆８５０億円）とした。韓銀が統計を出し始めた２００８年以来最大だ。家計負債は今年９月に１０６０兆ウォンを記録して史上最高値を毎月更新している。

その代わり、産業融資の増加速度は遅かった。今年７－９月期に１１兆５０００億ウォンが増加したが、今年１－３月期（１６兆６０００億ウォン）と４－６月期（１６兆５０００億ウォン）に比べて増加幅が縮小した。韓国銀行の政策金利の引き下げにより融資金利が低くなったが、製造業者などで以前ほど融資を増やさなかったということだ。不動産業の反応だけが熱かった。不動産業界で受けた融資はこの７－９月期に５兆３０００億ウォン増え、全体の産業融資増加額のうち半分近くを占めた。不動産業の融資は今年１－３月期２兆１０００億ウォン、４－６月期４兆９０００億ウォンと、着実に増えている。韓銀関係者は「利下げと不動産における規制緩和の影響を強く受ける不動産業を中心に産業融資が増加している」と話した。