現政府は既存の外交安保政策を変える意志がないようだ。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)が統一部、外交部、国防部、国情院などの責任者として検討中であるとされる候補者の名簿を見ながら感じることだ。大部分がいわゆる「コード人事」または「回転扉人事」の性格を大きく脱することができない人物たちだからだ。
北朝鮮の核実験以後、急激に動く韓半島外交安保情勢の中で国民は政府が包容一辺倒の対北政策を変化させるものと期待してきた。また安保危機に加えて崩れかけている韓米同盟の復元の契機となるだろうという期待もあった。しかし、もうそのような期待はしてはならないようだ。候補者たちのうち実際に決まりそうな人物たちを見るとますますそう感じる。有力視される理由は多様だが、すべて盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と「コードが合う人物」という範疇から脱しない。現政府に入って余勢を駆う司法試験17回出身とか、大統領と政治的に近い間柄とか、外交部長官に有力視される宋旻淳(ソン・ミンスン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)安保室長は「米国は短い歴史に映して見ると最も戦争をたくさんやった国」という最近の発言で米国側が敏感対応する人物でもある。