１７日、北朝鮮の金正日（キム・ジョンイル）総書記の７周忌、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の執権７年を迎えた平壌（ピョンヤン）は前日に積もった雪のため静寂な風景だった。党幹部と一般市民の追悼行事だけが静かに行われた。数週間にわたりソウルを騒がせた金委員長の年内ソウル答礼訪問を含め、主な懸案に関するメッセージはなかった。エリック・タルマジＡＰ通信平壌支局長は「金日成（キム・イルソン）広場の朝の雪合戦」というタイトルで幼い少女が大きな少年に激しく雪を投げつける映像をツイッターに載せた。「２０１８年冬、平壌は異常なし」。

ワシントンも特に変わらない。１年前は米朝間の核戦争危機を扱った記事があふれ、当局者は「ブラディ・ノーズ（鼻血）」戦略という名の制限的先制打撃論を検討中という噂が広まったが、当時とは違って今は落ち着いている。関心が消えたという方が正しいほどだ。シンクタンクの北核関連セミナーも開かれていない。１２月に入って開かれた韓半島（朝鮮半島）関連セミナーは、１１日に米企業研究所が文在寅（ムン・ジェイン）政権の国内政策を扱ったのがほとんど唯一だった。１０月７日のポンペオ国務長官の４回目の訪朝以降、米朝交渉は開かれず、新しいニュースを提供できなくなっているからだ。

あるシンクタンクのアジア担当局長は「年末の理事会討論で２０１９年の主要国際イシューを展望するが、中国が最初、イランの核・ミサイルとサウジアラビアなど中東問題がその次」と説明した。そして「最近、北朝鮮はロシアのウクライナ侵攻よりも後回しにされているようだ」と語った。

トランプ大統領は実務交渉の長期空転事態にもかかわらず「我々は急ぐ必要がない。うまくやっている」という言葉を繰り返している。「金委員長は北朝鮮の経済成長潜在力をよく知っていて、この機会を最大限に活用するだろう」とあえて信頼を表しながらも、「先に非核化」という要求からは一歩も動かない。「核実験、大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）発射さえしなければ大丈夫」と述べながらだ。「取引の技術」レベルで相手が焦りから先に動き出すことを意図したのかは分からないが、とにかく関心から遠ざかった。その代わりホワイトハウスと国務省の実務チームは「最大限の圧力」を復元することに力を注いでいる。

平壌とワシントンが大きな問題なく年を越すことに満足しているように見えるが、不安定な均衡は長くは続かない。今年、連合訓練と核・ミサイル試験中断の交換を除いて韓半島の状況は変わっていない。「不可逆的」な非核化と制裁緩和および関係改善は２０１９年の課題に持ち越された。金委員長がトランプ大統領と来年初めの２回目の首脳会談で直接談判を通じて突破口を見いだす考えなら、「新年の辞」を通じて具体的な非核化ロードマップを出すことを望む。

チョン・ヒョシク／ワシントン特派員