韓経:【現場から】米朝会談「陰の勝者」はシンガポール
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.14 09:38
12日のトランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の「世紀の会談」には「陰の功労者」があった。シンガポールだ。
シンガポールは今回の米朝首脳会談で金額に換算できない利益を得たとの評価を受けている。2015年に習近平中国国家主席と当時の馬英九台湾総統による初の両岸首脳会談誘致に続く世界的イベントの舞台になったためだ。香港紙サウスチャイナモーニングポストはシンガポールを「アジアのジュネーブ」と評した。1992年に米国と北朝鮮がスイスのジュネーブで導出した合意で第1次北朝鮮核危機を克服したのに例えたものだ。
シンガポールのリー・シェンロン首相は米朝首脳会談にかかる2000万シンガポールドル(約16億5185万円)の費用を負担すると明らかにした。だが年間約900件の国際会議を開くシンガポールではこの程度の支援がもたらす広告効果を十分に考慮したというのが専門家らの分析だ。シンガポールが毎年開く自動車レース大会のフォーミュラワン(F1)にもこれより7倍多い費用がかかる。