「文コード」圧力で…外交安保博士が次々と辞職=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.04 09:24
代表的な知韓派学者デービッド・ストラウブ博士は先月下旬、1年余り身を置いた世宗(セジョン)研究所を離れた。世宗-LS客員研究委員として招聘され、研究と活発な寄稿・講演活動をしてきた彼が突然去ることになったのは意外なことだと受け止められた。研究所の関係者は3日、「文在寅(ムン・ジェイン)政権の対北および外交安保政策に批判的という理由で研究所側に青瓦台(チョンワデ、大統領府)などから強い圧力があった」と伝えた。
国策研究機関である国立外交院のS博士は最近、辞表を出した。1月にJTBCの討論番組に出演したのが禍根となった。発言内容だけでなく「なぜ討論者の配置で野党側に座ったのか」という問題提起が青瓦台と外交部側からあった。チーム長職は内定から3日後になかったことになり、「外部活動を禁止する」という言葉まで出てきた。S博士は結局、民間研究所への転職を決めた。
文在寅政権に入ってから北朝鮮・安保関連研究機関と博士・専門家グループが「文コード」に苦しんでいる。国策研究所や政府の影響力が大きい機関・団体を中心に批判自制と広報性寄稿、放送出演などの注文が続いているからだ。特に今月27日の南北首脳会談、来月の韓米首脳会談などを控え、青瓦台と外交安保ライン政府部処が露骨に干渉しているという声が出ている。韓国哨戒艦「天安」爆沈挑発の主犯と見なされた金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮統一戦線部長の訪韓で論議を呼んだ2月下旬、国策研究機関と国策テレビ放送には「天安に触れるな」という指針が下された。