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<Mr.ミリタリー>米国が北朝鮮に先制攻撃する場合、韓半島の仮想シナリオ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.14 08:52
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4日、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射にり、韓半島(朝鮮半島)戦争の可能性が提起されている。北朝鮮が今後、6回目の核実験に踏み切ると共にICBMをさらに発射すれば、トランプ米大統領が北朝鮮の核とミサイルを除去するために先制攻撃をする可能性もあるということだ。海外メディアでは、北朝鮮が発射した砲弾によって一日3万人の死亡者が発生するという仮想の戦争シナリオまで報じられた(米二ューヨーク・タイムズ紙7日付)。

外信の韓半島における仮想の戦争シナリオの報道でソウルなど首都圏では漠然とした不安が広がっている。しかし、外信の報道は誇張された面があると言える。北朝鮮の砲撃によって首都圏で一日に数万人の死亡者が発生し、戦争につながるというのが事実だろうか。

◆北朝鮮の長射程砲に大量犠牲?=韓国国防部によると、北朝鮮が首都圏の北側に配備した長射程砲は約300問だ。北朝鮮の長射程砲とは、口径170ミリメートルの自走砲と240ミリメートルのロケット砲が主力だ。「ロケット砲」はロケット砲6~24個を束で構成したもので、北朝鮮式表現だ。韓国軍では「多連装砲」(多連装ロケット砲)と呼んでいる。北朝鮮が最近、開発した300ミリメートルのロケット砲は威力は大きいが、まだ少数に過ぎない。

 
北朝鮮の長射程砲の最も重要な特徴は、砲弾が韓国首都圏のコンクリート建物の壁体を突き抜ける貫通力がないという点だ。長射程砲の砲弾は標的地点に落下と同時に爆発するが、その時に発生する破片で人命を殺傷する用途だ。地下鉄や建物の地下駐車場を突き抜けて爆発させるか、崩壊させるのは不可能だ。砲弾が偶然にマンションの窓を突き抜けて入ってくる可能性はある。だが、マンション内部の耐力壁は破壊できないのが限界だ。したがって、米国の北朝鮮への先制攻撃に北朝鮮が報復のレベルで長射程砲を発射すれば、地下鉄と地下駐車場に待避すれば被害を大きく減らすことができる。そこまで待避する余裕がない場合は、マンションの居間や建物の南に体を隠せば良い。マンションの居間は耐力壁に囲まれており、砲弾の破片からの保護膜になり得る。だが、窓が多くて開かれた居間は危険だ。したがって、北朝鮮から砲弾が飛んでくる場合、警報サイレンと放送にしたがって迅速に待避さえすれば命の保存には問題がない。

砲弾で建物一棟を破壊するには数十発が命中する必要があるが、そのようなことはほぼ発生しない。北朝鮮の長射程砲は命中誤差が300メートル以上なので特定の標的を集中的に当てるのが難しいためだ。合同参謀本部のシン・ウォンシク元作戦本部長(予備役中将)は「韓国の首都圏は巨大なコンクリート防護物」と話した。また、スカッドなど北朝鮮の弾道ミサイルは米国の先制攻撃によってほぼ除去されるが、それでも残っているミサイルが飛んでくる場合、首都圏に配備されているパトリオットミサイル(PAC3)によって迎撃されるだろう。


<Mr.ミリタリー>米国が北朝鮮に先制攻撃する場合、韓半島の仮想シナリオ(2)

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