【旅行】“大統領の別荘”が国民の観光地に=韓国

【旅行】“大統領の別荘”が国民の観光地に=韓国

2017年06月16日14時31分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
写真拡大
青南台の池に位置する大統領記念館。2015年6月に竣工したこの展示館は実際の青瓦台本館建物を60%縮小したもので、歴代大統領の記録画と青瓦台執務室体験場が設えられている。(写真=青南台管理事業所)
  ベールに包まれた秘密の庭園。盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が国民に返した「権力側の華麗な豪邸」。忠清北道清州市上党区文義面(チュンチョンブクド・チョンジュシ・サンダング・ムニミョン)に位置した旧大統領別荘青南台(チョンナムデ)を遠回しに表現した言葉だ。

  厳格な雰囲気だった軍部政権時代に建てられ、一般人の出入りが禁止されていた青南台が市民に開放されてから14年を迎えた。歴代大統領が歩いた散歩道は野生の花々が咲き乱れる探訪路になった。物々しい警戒の中でヘリコプターが降り立った芝広場は工芸作家の展示空間に変貌した。

  南の青瓦台(チョンワデ、大統領府)という意味の青南台は1983年に建設された。80年大清(テチョン)ダム竣工式に参加した全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が湖の景色に感銘を受けて「このようなところに別荘があれば」と話したことがきっかけになったという。

  全斗煥・盧泰愚(ノ・テウ)・金泳三(キム・ヨンサム)・金大中(キム・デジュン)などの歴代大統領が、在任期間中、夏休みなどをここで過ごした。そのような中、盧武鉉元大統領が「権威主義の象徴である青南台を住民に返す」という選挙公約を履行し、2003年4月18日に青南台の所有権を忠北道に委譲した。

  青南台は開放初年度観覧客53万人が入場し、翌年100万6000人余りが同地を訪れた。「地下に大清湖を貫く秘密通路がある」「大統領別荘ということで黄金でできた浴槽がある」といううわさを聞きつけて全国から人々が集まったのだ。青南台にはうわさにあるような秘密通路や黄金でできた浴槽はない。青南台管理事業所関係者は「青南台を建設していた時、プール工事をしながら小さな排水路を開けたところ、作業員の間で『秘密通路があるのではないか』とささやかれていた言葉が独り歩きして、間違って伝わったようだ」と話した。

  青南台観光コースの一番の見所は本館建物だ。本館は歴代大統領が休暇期間中に家族と休息を取りながら執務を行った空間だ。1階には会議室や接見室などがあり、2階は大統領の家族専用空間として寝室・書斎・居間・食堂・家族室などがある。現在、芝広場として使われる4463平方メートル規模の旧ヘリコプーター着陸地はサッカー・国弓・バレーボール・野球・ゲートボール場として使われた。

  青南台は2005年を基点に観光客が減り始め、2009年には年間観覧客が50万380人に落ちて一時は無用の長物扱いを受けた。毎年管理費数十億ウォンを費やしても入場料の収益に達することができなかったためだ。

  このような指摘が出てくると、忠清北道は2010年から本格的に青南台の整備に乗り出した。青南台周辺13.5キロの散歩道に大統領道を作り、さまざまな種類の野生花を植えた。八角亭子や小公演会場、兵営体験場などの文化・体験空間も作られた。青瓦台本館の建物を60%縮小した大統領記念館には、歴代大統領関連の資料や就任式映像、青瓦台執務室体験施設などが設置されている。秋の菊祭り、歴代大統領週間などの文化行事も催している。

  このような努力で、2012年以降、青南台の入場者は年間83万人程度に回復した。ことし2月には累積観覧客は1000万人を突破した。青南台管理事務所のユン・サンギ所長は「来年までに30億ウォン(約3億円)を投じて青南台の森に休息・瞑想・ヒーリング機能のあるテーマ庭園を造成する予定」としながら「ことし観覧客100万人を目標にムクゲ品評会や秋の菊祭りを準備する」と話した。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事