高賃金・ストライキを避け海外進出…韓国車の部品社売り上げ約5000億円蒸発(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.05 11:22
携帯電話用フレキシブルプリント基板(FPCB)を生産していたC社はことし4月上場廃止に追い込まれた。年間5000億ウォンを超える売り上げを上げていた同社はベトナム投資の失敗や経営陣の横領・背任説などが浮上して一瞬にして崩れた。業界は「市場の状況変化を予測できず無理に海外進出を推し進めたことが最大の敗着だった」と指摘する。
大企業の海外進出が加速して国内の産業空洞化も急速に進んだ。すでに産業空洞化が久しい繊維・衣類だけでなく電子・自動車など高付加・技術集約型メーカーまで海外生産比重を高めている。
高い人件費と強固路線の労組はオフショアリングを加速化させた原因だ。2014年基準で現代車従業員の平均年俸は9600万ウォンで現代車米国、アラバマ工場従業員の平均年俸(7万ドル、約7800万ウォン)をはるかに上回っている。高い賃金を受け取っているのに生産性は逆に低い。韓国工場で自動車一台作るためにかかる時間は26.8時間だが、アラバマ工場は14.7時間だ。現代車労組はことしだけで14回のストライキを起こし、会社に1兆4700億ウォンの損失をもたらした。