実際の小売販売も順調だった。米最大のオンラインショッピングデーとされている「サイバーマンデー」（１１月３０日）の一日の販売額が初めて３０億ドルを突破したとＣＮＢＣは報じた。

米国の市場調査会社アドビの「アドビ・デジタル・インデックス（Ａｄｏｂｅ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｉｎｄｅｘ、ＡＤＩ）」によると、先月３０日（現地時間）のオンライン販売額は前年度に比べて１６％増の３０億７０００万ドルを記録した。オンラインにおける一日の売上規模としては過去最大だ。市場の予想値（２９億８０００万ドル）も上回った。このように売上が増えたのはオンラインストアが掲げた高い割引率と、電子製品やおもちゃの需要が急増したことが主因だとアドビは分析した。

オンラインストアに客が殺到したことで大型マートチェーン「Ｔａｒｇｅｔ（ターゲット）」のウェブサイトと決済サービス「ペイパル」が一時的に不具合を引き起こした。

サイバーマンデーは感謝祭（１１月最終木曜日、２６日）の翌月曜日から始まるオンライン流通業界の大々的な割引キャンペーンで、２００５年全米小売業連合会（ＮＲＦ）が初めて導入した。

「ブラックフライデー」ショッピング期間のオンライン販売も増加した。ＡＤＩによると、感謝祭からサイバーマンデーの先月３０日までの５日間、オンラインストアの売上も昨年に比べて１７％増となる１１１億１０００万ドルだったことが集計で分かった。予想値の１０８億５０００万ドルを上回るものだ。デジタル機器を通した購入も増え、スマートフォンやタブレットＰＣを利用した売上（７億９９００万ドル）も過去最高額を記録した。ＮＲＦのマシュー・シェイ社長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は「オンライン流通業者やショッピングモールが割引キャンペーンを操り上げたり延長したりしているので、サイバーマンデーを一日だけのイベントというより一つのシーズンとみなければならないようだ」と話した。トムソンロイターは「自動車や小売販売のような実物経済データをみると、米中央銀行が１２月に政策金利を引き上げても問題がないほどだ」と伝えた。


米国、自動車・ショッピング回復鮮明…「利上げに問題ないほど」（１）