【コラム】韓国のソフトパワー「鄭明勲」(1)

【コラム】韓国のソフトパワー「鄭明勲」(1)

2015年03月03日16時32分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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  韓国の好イメージを海外に知らせるのに何が最も重要だろうか。サッカーに熱狂する欧州で車範根(チャ・ボムグン)や朴智星(パク・チソン)は強い韓国のイメージを与えてくれた。2人の誠実さと闘志は欧州サッカーファンに深い印象を残し、今でも称賛の対象だ。お金さえ出せば広告ができる商品とは違い、個人の努力と業績は深い余韻の感動を与える。

  映画監督も文化大国のフランスで韓国の地位を高めるのに決定的に寄与した。世界で映画好きが多いことで有名なフランスの人々は、ぎこちない発音ではあるが、金基徳(キム・キドク)、洪尚秀(ホン・サンス)、朴賛郁(パク・チャヌク)、李滄東(イ・チャンドン)、奉俊昊(ポン・ジュノ)などの名前を覚えている。印象的な映画に対する個人的な分析も相当なものだ。大学で韓国映画に関する講義が開設されれば多くの学生が集まる。

  しかし芸術の首都パリで大韓民国の国格を高めるのに最も大きく寄与した一人を選ぶなら、やはり鄭明勲(チョン・ミョンフン)だ。西欧文明でクラシック音楽は最高級芸術ジャンルであるからだ。1989年、フランス大革命200周年を記念するためのバスチーユオペラの時代を開いたのが、すい星のように登場した若い鄭明勲だった。1669年にルイ14世が設立した悠久の伝統のパリオペラに韓国人芸術監督が就任したのはそれ自体で驚きだった。彼は1994年までバスチーユでベルリオーズの「トロイ人」のような実験的公演で観客の爆発的な呼応を得て、オーケストラのレベルを大きく高めたと評価される。

  ルモンドは2000年以降のラジオフランスフィルハーモニックでの鄭明勲の役割を「近代のスパルタクス」「精神的指導者」と例えた。個性が強いフランス団員を率いる能力を認めたのだ。フランスオーケストラの団員は指揮者と気が合わなければコンサートをサボタージュするほど態度が激しいことで有名だ。

  1990年代、セミヨン・ビシュコフはパリ管弦楽団で団員が露骨にコンサートをつぶす惨めな経験をした。鄭明勲のリーダーシップがよりいっそう光る理由だ。

  クラシック音楽で指揮者はサッカーの監督やスター選手の役割を上回る絶対的な総括者だ。シンフォニーを入れた音盤には普通、指揮者の写真が載せられる。特に最近のように創作品よりは決められたレパートリーでクラシックを演奏する状況で、指揮者はより重要な芸術家だ。同じクラシック分野でピアニストのベク・コンウとキム・ソンウク、声楽家のチョ・スミ、またジャズ界のナ・ユンソンがソリストとして欧州によく知られているが、鄭明勲を先に挙げる理由だ。 (中央SUNDAY第416号)

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