ＩＳが斬首に続き、とても直視できないような焼殺映像まで公開したことは、イスラム聖戦主義者（ジハーディスト）の共感を得て組織の勢力を誇示する手段にしようとする意図があると思われる。中東専門家のアブデル・バリ・アトワン氏は４日、アルジャジーラのインタビューで「この映像は彼らが極度に残忍性を示そうとしたもの」としながら「ＩＳは交渉には興味はなく、恐怖に震えることを願っている」と話した。

世界は斬首に続き、焼殺映像場面まで公開したＩＳの残忍性と野蛮性に驚いた。特にカサスベ中尉の母国ヨルダンは即刻反応した。ヨルダン政府のムハンマド・アルモーマニ報道官は４日午前、アンマンのホテル・テロに加担して絞首刑を宣告されて収監中だったイラク出身の女性ジハーディストのサジダ・リシャウィを含む２人のＩＳ囚人を処刑し、また、数時間以内にテロリスト５人も追加処刑すると明らかにした。ヨルダン軍報道官はこれに先立ち「殉教者の血は無駄にはならないだろう」としながら「すべてのヨルダン人を攻撃した今回の惨劇に比例して復しゅうする」と明らかにした。

ヨルダン首都アンマンとカサスベ中尉の故郷であるカラクでは数百人の市民があちこちでＩＳに対する復しゅうを叫んで糾弾デモに出た。

米国のバラク・オバマ大統領は３日、ホワイトハウスでヨルダンの国王アブドゥラ２世に会って「今回の事態はＩＳの悪辣ぶりと野蛮性の証拠」とし「ＩＳが追求する理念は（道徳的に）破綻したを自ら見せたようなものだ」と批判した。


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