【コラム】多者外交の中の破格外交(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.13 16:55
東アジア・ビジョン・グループの発足や韓日中首脳会談の定例化および協力事務局の発足などは、今でもその他の領域内国家が評価する韓国多者外交の成果だ。朴槿恵(パク・クネ)政府も機会があるたびに北東アジア平和協力構想およびユーラシア・イニシアチブなど多者間協力を提案を行ってきたが、そろそろ具体的な実を結ばなければならない時期だ。
ただし、多者間舞台で立場の違う他国を相手に共感を勝ち取って協力を獲得していくためには、時には相手国の意表を突いて予想をひっくり返すメッセージの発信と行動が必要だ。16日からイタリア・ミラノで開催されるアジア欧州会議(ASEM)でも良いが、来月に北京とミャンマー、そしてオーストラリアで相次いで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議、東アジア首脳会議(EAS)、そしてG20(主要20カ国)首脳会議でも良い。中国と日本の相次ぐ軍事的対立を緩和して北東アジア平和協力を実現するために、大統領が主導的に韓日中3国首脳会談の開催を提案するのはどうだろうか。あるいは南北間の信頼プロセスを加速化するために、アジア太平洋地域の多者間会議に北朝鮮首脳をオブザーバーとして招くという破格的な提案をしてみるのはどうだろうか。