【社説】税金で不良企業を生かす悪循環断たねば=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.01.07 13:07
今年の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最初の外部日程は慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)の大宇(デウ)造船海洋訪問だった。3日に玉浦(オクポ)造船所を訪れた大統領は、北極航路を行き交う液化天然ガス(LNG)運搬船「ヤマル5号」に乗り、「専門家らは造船景気が2~3年後から徐々に回復するものと予想している。韓国造船産業がこの厳しい時期だけしっかりと耐え抜けば再び造船強国として跳躍できるだろう」と延べた。その上で造船産業競争力強化対策をまとめると強調した。
大統領が財界賀詞交歓会の代わりに造船会社の現場を訪問したことが示唆するものは少なくない。市場は大統領の発言に敏感に反応した。大統領訪問当日に大宇造船海洋の株価は12.5%上昇した。しかし大統領が新年の初めから特定産業に対する支援を公の場で言及したことが適切なのかをめぐっては議論が起きている。内外に間違ったシグナルを与えかねないためだ。