－－ハーバート・マクマスター大統領補佐官（国家安全保障担当）は訪韓前、「軍事オプションが首脳会談で議論される」と述べていたが、結果的にこれに関連する発言はなかった。軍事オプションは当面なくなったと見てもかまわないのか。

「北朝鮮脅威の本質（ｎａｔｕｒｅ）を勘案する場合、テーブルから軍事オプションを除くことはどんな指導者にとっても無責任なことだ。トランプ政府は外交的解決を追求すると明確にしてきた。しかし、米国と同盟国に対する北朝鮮の脅威は容認しないだろう」

－－韓国が首脳会談で米国の最先端武器を獲得・開発するようにしたことはどのように見るか。

「今回の武器取引は（北朝鮮）脅威の深刻性に対応するための同盟国の力を強化するものだと考える。責任があり賢明な決定だった」

－－トランプ訪問前、韓国は中国に「３　Ｎｏ（三不）」を明らかにした。これについてマクマスター大統領補佐官は「韓国が３つの領域で主権を放棄するとは思わない」と懸念を示したことをどのように見るべきか。

「私は韓国が北朝鮮の脅威に直面した状況で、３国（韓日米）間の強い協力（ｓｏｕｎｄ　ｃｏｏｒｄｉｎａｔｉｏｎ）に専念していると信じている。米国が韓国を防衛するために日本との緊密な協力を必要とするというのはファクト（事実）であり、そのファクトを避けて通る道はない。国家安保に関連した未来オプションを排除するというのはどの国にとっても国益に役立たない」

－－安倍晋三首相との日米首脳会談をどのように評価するか。

「日米首脳会談は非常にうまくいった（ｑｕｉｔｅ　ｗｅｌｌ）。トランプ大統領と安倍首相は個人的に良い関係を築いている」

－－トランプと安倍が今回の歴訪を基点に「アジア太平洋」という表現ではなく「インド太平洋」という表現を使った（日米主導でインドおよびオーストラリアと連携して中国など大陸勢力に対抗しなければならないという構想）。どのような変化なのか。

「インド洋から太平洋まで伸びるアジアを概念化したものだ。法を遵守し、透明性が高く、政治的に安定的で、自由な国際秩序の重要性を強調したものだ」


ビクター・チャ氏「韓国、中国に『３　Ｎｏ』を明らかにしたのは国益に役ꞗたない」（１）